9月6日(月)「食べ物への感謝」
まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べ物を「食品ロス」といいます。
世界では年間、食糧生産量の三分の一にあたる約13億トン、日本では約612万トンの食料が廃棄されています。
江戸時代前期の禅僧・沢庵宗彭(たくあん そうほう)は、たくあん漬けを考案といわれています。
ある日、徳川家光が沢庵和尚の元を訪ね、「余(よ)は近頃何を食べても、味がなくて困る。
何か口に合うものがあれば食べさせてくれ」と求めました。
沢庵和尚は、翌日のお昼前に再度訪ねて来た家光に、なかなか食事を提供しませんでした。
夕刻、空腹に耐えかねた家光にようやく差し出されたのはお茶漬けとたくあんのみでした。
その質素な食事を家光は満足気(まんぞくげ)に食べたのでした。沢庵和尚は、普段から贅沢な食事ばかりしている家光をそれとなく戒め、質素倹約の大切さを伝えたのでした。
食べ物は、生命を維持する上で欠かせないものです。世界では、人口の9人に1人が栄養不足で苦しんでいるといわれます。
食品ロスを削減し、感謝の心を持ちながら食事をしていきたいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養9月6日(月)「食べ物への感謝」より
<今日の心がけ>
食べ物の無駄を減らしましょう