9月13日(月)「秋の恵み」

日本は、四季の変化に富み、先人たちは季節ごとに自然の美しさを見いだし、その恵みを楽しんできました。


 9月は季節の変わり目です。日中は暑さが続く地域もありますが、朝夕の空気に秋の気配が感じられるようになってきます。
 「春はあけぼの・・・」の有名な出だしで知られる清少納言の『枕草子』には、秋の趣のあるところを「秋は夕暮れ」と、その美しさや風情が記されています。


 そして、秋は、「収穫の秋」といわれるように、米をはじめ、多くの農作物が収穫期を迎え、食卓を賑わしてくれます。

サンマなどの秋の旬の食べ物は、最も美味しいというばかりでなく、縁起物としても楽しむ習慣があります。


 私たち日本人はそうした季節の移ろいを感じ取り、同時に1年のサイクルに節目をつけて、生活してきたのです。

それは、各地の祭礼に表れているように、大自然の働きを畏敬し、感謝を捧げることにもつながっていました。


 私たちの暮らしを支えてくれる季節の恵みに、感謝を深めたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養9月13日(月)「秋の恵み」より

<今日の心がけ>
自然の恵みに感謝を深めましょう