9月23日(木)「父の声援」
K子さんは2人の子供の母親であり、フルタイムで仕事をしています。毎日の業務が多忙で疲れている上に、近頃は反抗的な子供の態度に悩んでいました。
そのようなある日、父の墓参りに行き、墓前(ぼぜん)で近況を報告していると、「K子、がんばれ!」という亡き父の声を思い出したのです。
その瞬間、K子さんの脳裏に、自身が小学6年生だった時の運動会の場面が蘇りました。
仕事で学校行事にいつも来られなかった父が、初めて運動会に来てくれた日です。
徒競走(ときょうそう)でK子さんが走り出すと、応援席から父の大きな声援が聞こえてきました。「走れー、K子」「K子、がんばれ」と1番前の席で叫んでいたのです。
K子さんは恥ずかしさのあまり、走ることに集中できず、ゴールが遠くに感じました。
家に帰ったK子さんは父にお礼も言わず、そっぽを向いていたのでした。
<あの時は恥ずかしかったけれど、ずっと、お父さんは私を応援してくれているんだ>と父親の愛情に気づいたK子さん。
<今は大変でも、父のように子供に愛情を注いでいこう>と、勇気と元気が湧いてきたのです。
<今日の心がけ>
親の愛情をたどってみましょう