9月29日(水)「どんぐり銀行」
「どんぐり」とはブナ科の果実の俗称で栄養価に富み、リスやカケス、クマなどの野生動物や、縄文時代においては日本人の主食となっていました。
戦後、日本では木材不足を補う為、過ぎやヒノキなど成長の早い針葉樹(しんようじゅ)がたくさん植えられ、反対にどんぐりが実る落葉樹(らくようじゅ)は減少しました。
しかし、落葉樹は水を貯(わくわ)える働きもあったので、結果的には水不足へとつながりました。
香川県は地理的条件で昔から水不足に悩まされていました。
そして1992年、県が中心となり、森林づくりの一環として「どんぐり銀行」が設立されました。
この銀行で扱われるのはお金ではなく、どんぐりです。「森の通貨」であるどんぐりは、預けることはもちろん、苗木(なえぎ)やグッズで払い戻すことができます。
設立から19年、どんぐり銀行の利用者は3万人を超え、出張所は全国39ヶ所になりました。日本全国各地にどんぐりの森が創生されているのです。
日本人は昔から自然と共に生きていました。「自然があって、今の生活がある」という心を忘れずに生活したいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養9月29日(水)「どんぐり銀行」より
<今日の心がけ>
森の恩恵に感謝しましょう