10月1日(金)「読書の秋に」
Kさんの趣味は読書です。<仕事のスキルアップにつながる本をたくさん読んで仕事に活かしたい>と考え、質よりも量を重視していました。
確かに、ノウハウ本をたくさん読むことで知識をたくさん得て、日々の業務に役立っていました。
しかし、50歳を迎えた頃から<自分の本の読み方はこれでいいのだろうか>と思い始めたのです。
ある日、知人から「Kさんの人生の座右の書は何ですか」と聞かれた時に、答えることができませんでした。
よく考えてみると、Kさんは技術面の成長にばかり目を向け、自分の心が成長するような読書はほとんどしていなかったのです。
そして、<たとえ一冊でもいいから、深く味わい、深く理解し、その書物の内容を自分のものにする読書がしたい>と気づいたのです。
人生は短く、時間とエネルギーには限りがあることを実感しつつあるKさん。
知識や情報を得るための書物と共に、これからの人生の糧(かて)となるような良書(りょうしょ)を探し求めています。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養10月1日(金)「読書の秋に」より
<今日の心がけ>
書物に親しみを持ちましょう