10月2日(土)「異称の由来」

「神無月(かんなづき)」は10月の異称で、「かみなしづき」とも読みます。
 「神無月」の由来には諸説あり、「無(な)」が連体助詞の「の」を表し、「神の月」という意味になる説や、雷が鳴らない月でもあるため、「雷無月(かみなしづき)」が転じて「神無月」になったという説などがあります。


 様々な説の中でもよく知られているのが、島根県の出雲大社にまつわるものです。

毎年、旧暦の10月に全国から八百万(やおよろず)の神が出雲大社に集まり、その期間は各地の神がいなくなるため、「神無月」と呼ぶようになったといわれています。


 出雲大社の地元では「神在月(かみありづき)」とも呼ばれています。国譲り(くにゆずり)の神話の舞台である稲佐(いなさ)の浜で、神々を迎える「神迎神事(かみむかえしんじ)」を行い、波の音が聞こえる中、御神火(ごじんか)を焚き、神事が執り行われます。

 神々を見送る「神等去出祭(からさでさい)」の日は、神様が至るところにいるので、この地方では慎ましく過ごす伝統が今でも残っています。


 各地に残る日本の伝統を知り、学んでみてはいかがでしょう。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養10月2日(土)「異称の由来」より

<今日の心がけ>
日本の伝統から学びましょう