10月10日(日)「お辞儀の習慣」
プロゴルファーの松山英樹選手が、今年、メジャー大会の「マスターズ・トーナメント」で日本人として初優勝したことは、大きな感動を与えてくれました。
それに加えて世界から称賛されたのは、松山選手のキャディーを務める早藤将太(はやふじしょうた)氏の動作でした。
試合終了後に、フラッグを外したピン(旗(はた)ざお)をカップに戻し、帽子をとり、コースに向かってお辞儀した姿です。
「場(ば)」に一礼することは、日本人にとってはよく目にする行為ですが、この姿に世界各国の人々が驚き、感動が広がったのです。
お辞儀をする習慣は日本だけではありませんが、日本には昔から「自然万物に神が宿る」という独特の観念があります。
たとえば、車に愛情を持つ人は日頃から車を大切にして、乗り終わった後で車に一礼して感謝を伝えています。
そうした、自然にも物にも親愛を込めるという慣習が、早藤氏の「競技場にもお辞儀をする」という形に表れたのでしょう。
日本の習慣の良さを再認識し、身の回りの物との関係を見直してみましょう。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養10月10日(日)「お辞儀の習慣」より
<今日の心がけ>
後始末を美しくしましょう