10月14日(木)「予兆に気づく」

秋によくみられる雲に鰯雲(いわしぐも)があります。


 巻積雲(けんせきうん)という、白色(はくしょく)で陰影(いんえい)のない小さな雲が群れをなしたもので、魚の鱗(うろこ)や水面(すいめん)の波のようにも見えます。

別名では「うろこ雲」とも呼ばれます。


 日本では、「うろこ雲が出ると天気が一変する」という言い伝えがあります。


実際、巻積雲は温暖前線や熱帯低気圧の接近時に現れることが多く、確度(かくど)が高い予兆といえます。

これは四季が生活に密接につながっていた先人の知恵です。


 私たちは日々の生活の中で、自然の動きなどから予兆をつかみ、実生活に活かしてきました。

同じように、自分の体や職場にもその予兆はあるはずです。


 本格的に風邪の症状が表れる前には、ちょっとした熱っぽさや鼻水の症状が出るでしょう。

それを単なる変異として放っておくか、風邪の予兆として対処するかで、その後の病状も変わります。


 先人の知恵も、何とか天気を予知し、生活に活かそうとしたからこそ生まれたのでしょう。日々の生活の中で、小さな予兆をくみ取りたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養2021年10月14日(木)「予兆に気づく」より

<今日の心がけ>
気づきを行動に移しましょう