10月18日(月)「遡上」

秋の味覚といえば、柿、栗、きのこ類などたくさんあります。中では鮭は、産卵期の脂がのったものは「秋味(あきあじ)」と呼ばれるほど、秋に馴染みのある魚です。


 鮭は川で生まれ、その後は海で数年過ごし、産卵のために再び生まれ故郷の川へと戻ってきます。流れをさかのぼることを「遡上」と呼びます。

遡上の際には、川の急流や段差、熊のような捕食動物も出没するため、途中で力尽きて命を落とす鮭も多く、回帰率は1%前後といわれます。


 鮭は、体に傷を負いながら、必死に目的地の産卵場所を目指し、産卵が終わるとその生涯を終えます。


 厳しい自然の中で生き抜くその姿から、「困難な状況でも決してあきらめない」、ダイナミックに泳ぐ姿から「力強く何事にも取り組んでいく」というような学びを得ることもできるでしょう。


 自然から学ぶことは案外忘れがちです。

改めて自然に目を向け、その姿から逆境に負けない姿勢を学ぶ意識を持ちたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養2021年10月18日(月)「遡上」より

<今日の心がけ>
自然から学ぶ意識を高めましょう