10月21日(木)「1度の結果ではなく」

仕事で失敗をした人に対して叱咤し、次回はその業務ができたとします。その場合、改善したのは叱咤したからだとは限りません。


 失敗したのは偶然で、次の機会には実力を発揮できた可能性があるからです。
日常で起こる現象には、偶然が関わっている場合が多くあります。


 たとえば、ある人がプレゼンテーションで歯切れの悪い話し方をして、周囲から良い評価を得られなかったとします。

もちろん、本人の実力が伴っていない場合もありますが、その日は、たまたま極度に緊張していた可能性もあります。


 スピーチの仕方を叱責され、次の機会に良いプレゼンができた場合、叱られたから良くなったとは限らないのです。

前回の低い評価は偶然で、今回は、実力通りの力を出すことができたということも考えられます。


 このことを意識することで、日常生活における誤解を防ぐことができます。
1回限りの結果から物事を判断するのは難しいものです。

複数回の結果を待つなどして、結論を急がないようにすることも大事です。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養10月21日(木)「1度の結果ではなく」より

<今日の心がけ>
長期的な視野を持ちましょう