10月24日(日)「霜害に学ぶ」
身の引き締まる凛とした秋の朝、陽の光に照らされて、土や葉に降りた霜が輝く様子は、一瞬でも寒さを忘れさせてくれるほど、美しいと感じるものです。
そうした美しい自然現象も、農業を営む人々にとっては、日夜大切に育てている農作物に対して、甚大な被害をもたらす場合があります。
「霜害」もその一つです。今年4月には、山形県全域のサクランボが季節外れの低音による「遅霜(おそじも)」の影響を受けました。
つぼみの中の雄しべが凍って枯死(こし)してしまい、多くの品種が収穫減となりました。
また、秋早く降りる霜のことを「早霜(はやじも)」といいます。農業は天候気候に大きく左右されるため、その日その時の場面に適した策を講じることが重要になります。
霜への対策は、藁(わら)やビニールで作物を直接ガードする「被覆法(ひふくほう)」、薪(たきぎ)を燃やして温める「加熱法」、扇風機で風を送り温度低下を防ぐ「送風法」など様々です。
農業に限らず、納得のいく良い物を作り上げるためには、相応の努力が必要となります。大自然の厳しさも受け入れながら対処していきましょう。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養10月24日(日)「霜害に学ぶ」より
<今日の心がけ>
臨機応変に対策を講じましょう