11月11日(木)「亥の子の日」

本日は「亥の子の日」です。イノシシを表す十二支の「亥」は、年だけでなく月と日にも割り振られており、旧暦10月の最初の亥の日が本日にあたります。


 イノシシは多くの子を産むことから、亥の子の日に子孫繁栄や無病息災を祈って、「亥の子餅」食べる習慣があります。

その歴史は古く、平安時代の『源氏物語』にもその様子が描かれています。

 また、「亥」は火を免(まぬが)れる力があるとされ、火事などが起きないようにと、囲炉裏やこたつに初めて火を入れる「炉開き(ろびらき)」「炬燵開き(こたつびらき)」の日とされていました。


 現代社会に生きる私たちにとって、このような習俗(しゅうぞく)はあまり身近ではなくなってしまい、時にはただの迷信に思うこともあるかもしれません。

 しかし、これらの文化は、病気、災害、貧苦、飢餓など、様々な苦難の中を何とか生き抜こうとして取り組んだ、先人の足跡ともいえるでしょう。

 先人たちの残してきた文化に込められた思いに意識を向け、今日を無事に過ごせていることへの感謝を深める日としたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養11月11日(木)「亥の子の日」より

<今日の心がけ>
日本文化に親しみましょう