11月21日(日)「壊れた腕時計」
M氏は、結婚の記念として妻に腕時計をプレゼントしました。
妻は腕時計をしないことが多いため、M氏はほかの物にすればよかったとも考えました。
しかし遠方に出かける時は、腕時計をつけていたのです。
ある日、何気なく洗濯機の中を覗くと、洗濯槽の底にその腕時計がありました。
妻が洋服のポケットに入れたまま、うっかり洗ってしまったようです。
すぐに取り出し、使えるかどうかを確認しましたが、防水性能はついていない物で、時刻などを合わせるつまみもなくなっていました。
M氏は、「これはもう使えないね。残念だけど処分するといいよ。また、新しいものを買えばいいから」と妻に伝えました。
すると、妻は「この腕時計はあなたからもらった思い出の品物として残していきたいの」と、水を吹いてから、いつも保管している場所にしまったのです。
M氏は、<もう使えないのに>と思いつつも、妻が時計を大切にしてくれていたことを知り、感激したのでした。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養11月21日(日)「壊れた腕時計」より
<今日の心がけ>
記念の品を大切にしましょう