12月7日(火)「雪の名前」

二十四節気にじゅうしせっきでは「大雪(たいせつ)」を迎え、冬が本格的になる頃となりました。
 日本では、四季折々の美しさを「雪月花せつげっか」というように、雪は古くから美しいものとして愛されてきました。


 雪の状態を表す言葉も多くあり、花弁(はなびら)の形をした大粒の雪を「花弁雪(はなびらゆき)」、晴れた日に雪が花弁のようにちらつく様子を「風花(かざはな)」と呼んだりもします。

 雪に限らず、日本には雨や風、雷などの天気の別名もたくさん存在し、雨においては四百語以上の名前があるといわれます。

これだけ自然現象に多くの名前があるのは、その理由の一つに、日本人の自然に対する感性が挙げられます。

国土が南北に長く、四季が明確な日本には多様な自然があり、その恵みを受けて日本人は生活を送ってきました。


 自然に寄り添いながら生きてきたからこそ、自然の細かな変化にも気づき、それをたくさんの名前に表わして愛でてきたのです。

 雪などの自然現象に心を向け、心あたたかく冬を乗り切りたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月7日(火)「雪の名前」より

<今日の心がけ>
自然に目を心を向けましょう