12月8日(水)「道具に感謝する」

日本には、1年間使った道具を労い、供養する風習があります。


 道具の供養として代表的なものに「針供養」があり、2月8日か12月8日に行われることが多い行事です。

 平安時代には既に存在していたとされ、江戸時代には針の労をねぎらい、裁縫の上達を願う祭りとして広まっていきました。

感謝の気持ちを込めて、柔らかい豆腐やこんにゃくに針を刺し供養を行います。

 針供養に限らず、筆供養や人形供養など、今までお世話になった物や道具に対するそれらの儀式は、日本人が大事にしてきた風習といえるでしょう。

 仕事をする上でも使えなくなった物を、当たり前のように捨てるのではなく、使わせていただいたという謙虚な心を持って処分するとよいでしょう。

感謝して手離すことができる人は、次に入手する物も大切に扱うことができる人です。

 物は手入れをすれば長く働いてくれることでしょう。物や道具に感謝して仕事に励みたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月8日(水)「道具に感謝する」より

<今日の心がけ>
物や道具を大切に扱いましょう