12月10日(金)「大掃除」

正月を迎えるにあたっての大掃除は、年の瀬の風物詩です。大掃除のルーツの1つに、12月13日に行われる「煤払い(すすはらい)」があります。


 「煤払い」とは言葉の通り、煤を払って取り除くことです。昔の家には、室内に囲炉裏やかまどがあり、家の中が煤だらけになっていたのです。


 今では「煤払い」の行事を行うのは神社仏閣がほとんどですが、古い風習では、一般家庭でも13日頃から大掃除を始めていました。

 「半月も前から」と驚く人もいるかもしれませんが、普段は手をつけないような場所まで清掃を行なうのは、それだけ手間がかかる作業だったからでしょう。
 

その時代と比べると、現代は便利な掃除道具も増え、掃除に要する時間と労力は少なくなりました。

また、「普段から掃除をしているから、大掃除は特に必要がない」という家庭もあるかもしれません。


 大掃除は1年間使ってきた建物や道具への感謝を行動に表して、後始末をする機会にもなります。1年のけじめをつけ、新しい年を迎えたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月10日(金)「大掃除」より

今日の心がけ
大掃除で1年のけじめをつけましょう