12月18日(土)「お洒落なネクタイ」

 社内外で人望の厚いA氏が、入社して間もない頃、上司と共に取引先を訪問した時のことです。


 仕事の話が終わって席を立とうとした際に、取引先の社長から「ところで、Aさんのネクタイはいい柄ですね。お洒落ですね」と言われました。


 思いがけない言葉に戸惑ったA氏は「いえいえ、決してそんなことはありません」と首を横に振り、畏まって会社を後にしました。


 帰社する道すがら、A氏は上司に「先ほど、私はどのようにお応えすればよかったのでしょうか」と尋ねました。

 すると、「謙遜するのもいいけれど、君を褒めてくださった社長のお気持ちを考えると、否定せずに、『ありがとうございます。

そうおっしゃっていただき、嬉しいです』と、素直に感謝するとよかったのではないかな」と告げられました。


 それ以来A氏は、人から受けた好意は素直にありがたく受けとめ、自分と関わりを持った人には、できるだけの好意的な言葉をかけることを心がけています。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月18日(土)「お洒落なネクタイ」より

<今日の心がけ>
褒め言葉を素直に受け取りましょう