12月29日(水)「金魚」

私たちにとって、なじみ深い金魚が日本に入ってきたのは約500年前の室町時代で、当時は貴族や富豪の間で飼われていました。


 金魚はフナの飼養変種(しようへんしゅ)で、16世紀始めに中国から輸入されたといわれています。

日本での最初のブームは、金魚の養殖が始まった江戸時代で、江戸中期には『金魚養玩草(きんぎょそだてぐさ)』という本が出版されるほど庶民に広まりました。


 他にも、戦国の世が治まった時、金魚の輸出が始まった明治時代、戦後の暮らしが落ち着いた頃など、世の中の安定期にも金魚の飼育が流行しました。

 昨今では、いわゆる「巣ごもり生活」の影響で需要が高まり、金魚の売上が5%も増加したといいます。


 様々な角度から見た過去の出来事を分析することで、新たな視点が生まれ、ビジネスチャンスも生まれます。

 身近な物の歴史を知り、物への愛着を深めると共に、過去の出来事から学び、仕事にも活かしていきたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月29日(水)「金魚」より

<今日の心がけ>
物の由来を知りましょう