1月11日(火)「隠居からの始まり」
旧暦の1月11日は、伊能忠敬が生まれた日です。
伊能は北海道から鹿児島まで自ら縦断しながら測量し、当時では類まれな精度の地図を作りました。
伊能が本格的に測量の道へ進んだのは、家督を長男に譲った49歳の頃です。
隠居の立場で学び始め、73歳で逝去するまで地図の作成を続けました。
天文学にも精通していた伊能は、その測量方法に天体観測を組み合わせ、繰り返し行うことで、精度の高い地図を生み出したのでした。
この偉業は「年齢を問わず新たな学びを始めるチャンスはある。
知識を机上の空論で終わらせずに行動に移すことで、さらに学びの深化に繋がる。
『世のため人のために』という願望が確かな結果に結びつく」などを私たちに示唆します。
また日本には、50代半ばで戦後、日本の再建に晩年を捧げた人や、70歳を過ぎてから単身で海外に赴き、砂漠の緑化活動に邁進した先人もいます。
こうした先人らの取り組みは、挑戦することの大切さを教えてくれます。
何事もまずはやってみるということを意識していきたいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養2022.1.11(火)「隠居からの始まり」より
<今日の心がけ>
先人の偉業を知りましょう