1月29日(土)「相手の立場に立つ」

ある時、外回り営業をしているYさんは、同僚と車で踏切待ちをしていました。


 その踏切は、朝夕のラッシュ時には次から次へと電車が通過し、遮断機が降りた状態が長時間続く「開かずの踏切」になるため、決まって渋滞となるのです。


 まったく進まない状態に、Yさんが思わず「電車の数を今より少し減らせば、この渋滞も解消されるのに」と愚痴をこぼしました。


 すると、同僚からは「でも、電車の数を今より減らしてしまうと、電車内はさらに混雑して、乗客は大変だよ」と言葉が返ってきたのです。


 それを聞いて返す言葉がなくなったYさん。

踏切の前では「電車を減らしてほしい」と願い、ホームに立てば「電車を増やしてほしい」と願っている自分の浅はかさに気がついたのです。


 立場が変われば、物事の見え方は変わります。何か思い通りにならない時こそ、自分本位の見方を控え、相手の立場に立って物事を考えたいものです。


 その正反対の背景に思いを巡らせるなど、視野の広い見方をしたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養1月29日(土)「相手の立場に立つ」より

<今日の心がけ>
視野を広く持ちましょう