2月24日(木)「決断の時」

 私たちは日常、大小問わず何かを判断しなければならないことがあります。


 その際、損得や都合の良し悪しなどを「頭」で考える一方、「好き嫌い」といった感情、すなわち「心」で判断する場合もあるでしょう。


 京セラの創業者である稲盛和夫氏は、著書『心。』の中で、「人生のさまざまな場面で、『人として正しいか』という行動規範をもつことが大切だ」と述べています。

それは、「自分に正直であること」、「人をだまさないこと」、「周囲への思いやりを大切にすること」など、誰もが幼少の頃から教わってきたことです。


 実際に稲盛氏は、負債を抱えて経営破綻した大手航空会社の再建を任された際も、この基準を第一に貫き、また周囲に示し続けました。


 その結果、それまで航空業界はまったくの門外漢(もんがいかん)であったにもかかわらず、僅か数年という期間で再上場を成し遂げたのです。

私たちも、会社や人生の命運を左右するような大事だけでなく、日常の小事にも、「人としての正しさ」を忘れず、時々の決断を下していきたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養2月24日(木)「決断の時」より

<今日の心がけ>
小さなことにも心を込めましょう