2月27日(日)「相手を変えようとする前に」
M子さんは、後始末ができない小学2年生の長男に頭を抱えていました。
M子さんは、長男が遊んだ後に毎回、片づけの大切さを伝え、時には諭し、厳しく指導しました。
しかし、一向に改善されないのです。
何度言っても片づけようとしないため、たまりかねて叱責すると、「ママだってできていないじゃないの」と、言葉が返ってきました。
咄嗟に「ママは忙しいから仕方がないのよ」と言ってしまったのです。
長男の言葉が頭から離れなかったMさんは、深夜、自分を顧みました。
すると、子供の頃に後片づけが苦手だったことを思い出しました。
忙しさや疲れを言い訳にして、自分も片づけができていなかったことを反省したM子さんは、自ら率先して部屋の掃除を始めました。
その後次第に、M子さんが厳しく言わなくても、長男も後片づけをするようになったのです。
自分ができていないことを押しつけようとしても、相手はそれを受けとめにくいでしょう。
人を改めさせる前に、自分を見つめる勇気を持ちたいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養2月27日(日)「相手を変えようとする前に」より
<今日の心がけ>
自分を顧みる習慣を持ちましょう