3月12日(土)「言葉を知る」
営業のAさんは、若手の部下と精力的に外回りをしています。
Aさんが来週の予定を確認していると、B君が1人で社内に残る日があることに気づきました。
「B君は来週、1人になる時があるね。鼠に引かれないように」というと、「社内に鼠がいるんですか?」と驚いた様子で尋ねられたのです。
「鼠に引かれる」とは、「家の中に1人きりでいて、寂しいことのたとえ」です。
これは「鼠が塩を引く」という慣用句に由来します。そこにあった物が少しずつ減って、いつの間にか、なくなってしまうことです。
家に1人きりという状態は、神隠しにでもあいそうなほど寂しそうに見えることから、「油断していると神隠しのような災難にあうかもしれない。
気をつけなさい」という意味であることをAさんはB君に伝えました。
「知らない言葉を知るのは、新鮮でためになりますね」と話す部下を見て、<外回りばかりでなく、ことわざを交えて会話をするのは、言葉を知ることになり、営業での会話の引き出しを増やすことにもなるな>と感じたAさんです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養3月12日(土)「言葉を知る」より
<今日の心がけ>
語彙力を高めましょう