5月10日(火)「先入観の危うさ」
あの人はこういう人、と初対面の印象で相手を評価してしまうことがあります。
「先入観」を辞書で引くと、「最初に知ったことによって形成された固定的な観念・見解。ふつう、それによって自由な思考が妨げられるような場合にいう」とあります。
K氏は仕事で出会ったS氏のユーモアのある話ぶりで周囲を笑わせている姿を見て、<面白いけど、少し軽い人だな>という印象を受けました。
それから1年が経った頃、K氏はS氏の作成した業務報告書を見て驚きます。
正確な観察眼で現状や課題が的確に記され、そこから導き出された今後の緻密な業務計画案まで付されていたのです。
業務報告書を通じて、自分がイメージしていた人物像と異なるS氏の人柄に触れ、驚きと、自分が抱いてしまった先入観を猛省したのでした。
K氏はこの発見を機に、先入観にとらわれず直接話をしてみるなど、積極的に人に関わっていこうと決意したのでした。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養5月10日(火)「先入観の危うさ」より
<今日の心がけ>
相手のことを知りましょう