5月14日(土)「希望のバトン」

小学生が対象の学習塾を経営しているA氏。通塾する子供たちの多くが経済的な理由から退塾する姿を目のあたりにしてきました。
 また、通塾する子供たちの中には、元気が感じられない子供もいました。どうやら、家であまりご飯を食べられていないようでした。

<こうした現状を変えてあげたい>とA氏は、子供たちに元気になってもらいたい一心で、塾経営の傍ら、カレー屋を開業して低価格で提供することにしました。
 ある日、食後の子供が代金が足りずに困っている様子でした。すると、常連客のB氏が「私が出しますよ」と支払いをしてくれたのです。
 A氏とB氏はこれをヒントに、「みらいチケット」を考案しました。これは、大人が支払い時に、「みらいチケットを買って店の壁に貼り、子供達に、お金がない時は、そのチケットを利用してカレーを食べてもらおうというものです。

かつて「みらいチケット」を利用した子供達が成長して就職し、その彼らが「未来チケット」を購入し、「希望」というバトンが受け継がれているといいます。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養5月14日(土)「希望のバトン」より

<今日の心がけ>
希望をつなぎましょう