5月26日(木)「言葉の選び方」
人に何かを提案したり提言したりする場合、「◯◯をするように」というように相手の行動を変えようとするよりも、「◯◯のような人になるように」と人柄について触れたほうが伝わりやすいことが知られています。
例えば「決して◯◯をするな」と言うのと、「決して◯◯をするような人になるな」と言うのでは、後者の方が重く受け止められるでしょう。前者は単発の行動に対する発言なのに対して、後者は人の性格にまで踏み込んでいます。
ただし、他者の性格に言及する際は、考慮しなければなりません。特に否定的な発言の場合、その人そのものを否定することになってしまいがちです。そのような、誤解を生むような発言は慎むべきと言えるでしょう。
また、肯定的な発言であったとしても、その人を一方的に決めつけるような表現をすると、捉え方によっては失礼な印象を与えてしまう場合もあります。
会社では関係する他者に言及する場面が数多くあります。その際には、細やかな気遣いをしながら、相手についての発言をしたいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養5月26日(木)「言葉の選び方」より
<今日の心がけ>
発言に注意しましょう