6月2日(木)「愛でる心」

春が過ぎ、梅雨の季節となりました。これから夏にかけて、いよいよ植物も勢いを増して生長していきます。
 花々の色が鮮やかになり、木々の葉も濃く色づく好ましい季節ですが、日々仕事で忙しく過ごしていると、心に余裕がなくなり、こうした季節の移ろいに対して鈍感になってしまいがちです。
 「愛でる」という言葉は、普段あまり使わない言葉かもしれません。美しさを味わい感動する、関心する、褒める、愛する、かわいがるなどの意味があります。
 また「愛おしく思う」とも言い換えられますが、人だけではなく花や木々に対して「愛おしく思う」という心の発露(はつろ)は、日々の生活に潤いを与え、おだやかな時間を与えてくれるものです。
 体には栄養が不可欠のように、心にも潤いが必要です。たとえ仕事に追われる日々だとしても、少しでも時間を取って周囲を見渡し、木々や草花を「愛でる」潤いのある心を持ちたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養6月2日(木)「愛でる心」より

<今日の心がけ>
草花を愛でる余裕を持ちましょう