6月30日(木)「キノコに学ぶ」

自然界に生息しているキノコは、大きく2つの種類に分かれます。
 1つは、シイタケなど倒れた木や落ち葉などを栄養源とする「腐生性(ふせいせい)キノコ」です。もう1つは、マツタケなど生きた木の根と共生関係を保ちながら生育する「菌根性(きんこんせい)キノコ」です。
 キノコは木から、自身の栄養となるデンプンをもらい、逆に木に、土の中の水分やリンなどの、木の栄養となるものを集めて届けます。木は、キノコと共に生活することで、より多くの水分や栄養を吸収することができるのです。
 つまり、私たちが食べている「キノコ」は、植物でも果実でもなく、菌類なのです。目にみえない菌が森のため、地球のためにと働いてくれているのです。

こうした菌類と植物の根の関係は、地球上で最も重要な共生関係といわれています。その理由は、多くの木や植物は、菌というパートナーが、窒素などの重要な養分を供給しなければ成長できないからです。
 私たちもキノコの共生関係に学び、次の世代に自然環境を残していきましょう。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養6月30日(木)「キノコに学ぶ」より

<今日の心がけ>
身近な生態から学びましょう