7月4日(月)「お化け煙突」

同じ物体を見ているのに、見る側の位置や角度によって、まったく違ったものに見える場合があります。円柱や円錐などは、分かりやすい例といえるでしょう。
 かつて東京都足立区にあった千住火力発電所には、高さ80メートルを超える4本の煙突がありました。その煙突は上から見るとひし形に配置されていたため、地域の人々からは、「お化け煙突」の愛称で親しまれました。

別角度から見てみると違って見えるということは、物体に限らず、人や状況を見るときにも当てはまるでしょう。
 社会生活を送る上では、さまざまな価値観の人と接する機会がありますが、どの角度から見るかによって見え方が変わるものです。また、不利な状況下にあっても、捉え方次第で、これまでにない発想が生まれたりするものです。
 固定観念や先入観などをいったん横へ置いて、今目の前にある物事を別の角度から見てみると、意外な気付きを得られるかもしれません。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月4日(月)「お化け煙突」より

<今日の心がけ>
多角的な視点を持ちましょう