7月10日(日)「見られている」

 Dさんは出張中に腹痛になり、夜も眠れなくなりました。病院に駆け込んだところ、腸捻転(ちょうねんてん)で即入院になりました。
 それまで風邪以外の病気をしたことがなかったので、自分もそういう歳になったのかと思い、家族の献身的な世話に感謝しました。そして、何より医師や看護師に命を救われたことにも感謝しました。
 そんな初めての入院生活で一番感じたのは、患者は医師や看護師の人柄、態度にとても敏感になる、ということでした。
 担当の医師や看護師の自分への接し方を見ていると、患者の気持ちに寄り添い、最善の処置を施そうと努める様子が見えてきて、Dさんは感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 普段はセミナーの講師を務めることもあるDさん。聞き手である参加者も、講師である自分の姿をよく見ているのだと気づきました。丁寧な言葉遣いや明るい挨拶など、参加者に信頼されるような態度で接することを心に決めたのでした。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月10日(日)「見られている」より

<今日の心がけ>
周りから見られていることを自覚しましょう