7月19日(火)「暑中見舞い」

暑中見舞いは、二十四節気の小暑(しょうしょ)から立秋の間に送る夏の挨拶状です。
 古来、日本ではお盆に先祖の供養のため、供え物を持参して帰省する風習がありました。はじめは貴族や武士、僧侶などの上流階級の行事でしたが、江戸時代に入ると庶民にも広がり、帰省できない時はお供え物に手紙を添えて送りました。
 明治に入ると、郵便制度の普及と共に簡素化され、現在の挨拶状のみのスタイルが定着していきました。挨拶の内容は、差し出す先方の健勝を願い、日頃お世話になっている感謝や近況報告です。会えずにいる無沙汰(ぶさた)を詫び、相手を思いやるひと言も添えると良いでしょう。
 暑中見舞いは得意先や仕入れ先への挨拶としても活用できます。手書きの字は書き手の心も表わすので、一筆一筆丁寧に書くことで思いが伝わるでしょう。
 近年は年賀状や暑中見舞いを書かない人も増えています。暑中見舞いを通じて手書きならではの温もりを届けたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月19日(火)「暑中見舞い」より

<今日の心がけ>
手書きの温もりを届けましょう