8月8月(月)「漲(みなぎ)る活力」

トマトやスイカなどの色鮮やかな野菜に、水揚げ最盛期の鯵(アジ)や鯖(サバ)、脂の乗った戻り鰹(カツオ)。夏に旬を迎える食材が、私たちのお腹と心を満たしてくれます。
 「旬」には幾つかの分類があり、旬の少し前、市場に出回り始めた旬を待ちきれない「走り」、その食材がもつ自然の美味しさが一番引き出されて、市場にも出盛り(でざかり)の「旬」、過ぎる旬を惜しむ「名残(なごり)」と様々です。

それぞれの美味しさもさることながら、旬に出回る食材は、その物にとって一番良い生育環境で育まれ成熟した頃とも言えるでしょう。言い換えれば、その物の持つ栄養素、エネルギーが、とりわけ高い状態となります。
 夏バテに効果的な鰻(ウナギ)やオクラなどを食すことは、栄養素といった観点のみならず、数値では測れない活力までも自身に充填することに繋がるのです。
 エネルギーが最高に漲る物の「いのち」を頂いて、私たちの「いのち」もまた漲ってくるという感覚を持ちつつ、その季節の旬の食材を日々の食卓に取り入れて、夏バテ知らずの健やかな生活を送りましょう。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養8月8日(月)「漲る活力」より

<今日の心がけ>
食材に感謝しましょう