8月18日(木)「信じる心」

中国の古典である『論語』で、孔子は、政治を行う上で最も大切なものは「信(しん)」であるとして、「民信無(たみしんな)くんば立たず」と説いています。
 その意味は、民衆というものに「信」がなければ、国家は成り立たない。政治で最も重要なことは、国民の間に「信」の心をもたせることだというのです。
 国や政治だけでなく、「信」は、社会を根底から支えているものなので、社会の中から「信」がなくなれば人間社会は成立しません。企業や家庭など、組織といわれるものも「信」が根本となって成り立っているといえます。

「信」のつく言葉には、信用、信愛、信頼などがあります。企業が信用を失えば、その存在は危うくなり、家族の信愛がなくなれば、家庭は崩れていきます。
「信」は人間関係の本(もと)であり、組織の乱れは、「信」が欠けたことから起こります。
 職場の仲間を信頼しているだろうか、信頼されているだろうか。家族を信じ愛しているだろうか。家族に信じられ愛されているだろうか。折に触れて、自分の信じる心を振り返ってみることは大事なことです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養8月18日(木)「信じる心」より

<今日の心がけ>
信じる心を振り返ってみましょう