8月19日(金)「教室の清掃」
今年から学習塾の講師として勤務することになったSさん。授業が終わると、生徒たちが使った机の上の消しゴムのカスを先輩講師と一緒に清掃します。
教室の清掃に取り組むようになって半年が経過した頃、<机の後始末くらい自分でしてほしい>と、生徒を責めるような気持ちが出てきました。
その気持ちを先輩講師に伝えたところ、「生徒のことを言うけれど、S先生自身はどうなのですか」と問われたのです。
何のことだろうと尋ねてみると、「S先生の授業後のホワイトボードの黒ずみやカスを、事務のYさんが清掃しているんだよ」と言われたのです。
自分自身の後始末ができていないことを指摘され、恥ずかしさと共に猛反省したSさん。生徒を責めるような気持ちが出てきた時には、まず自らを振り返ってみようと心を改めたのでした。
今では、授業後の清掃をする際に<生徒たちは、真剣に勉強しているのだな>と大らかに受け止められるようになったのです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養8月19日(金)「教室の清掃」より
<今日の心がけ>
責める心をなくしましょう