8月30日(火)「若い人に学ぶ」

Sさんは、月に一度、自宅近くの理容室に散髪に行きます。担当の理容師とは十年来の付き合いで、細かな要望等を伝えなくてもいつも通りの髪型にしてもらえるため、毎回散髪をお願いしていました。
 ある日Sさんが散髪に行くと、担当の理容師が体調不良で出勤しておらず、最近入店したという二十代の理容師が担当することになりました。

<いつもの人ではないけれど大丈夫かな>とSさんは不安になりましたが、その日にどうしても散髪する必要があったため、お願いすることにしたのです。
 Sさんは髪型の要望を理容師に伝える中で、日頃の髪に関する些細な悩みを話すと、新たな髪型の提案や、セット方法を丁寧に教えてくれたのです。
 その真摯な姿勢に心を打たれたSさんは、当日の理容師の提案通りに任せると、いつにも増して素晴らしい仕上がりとなったのでした。

Sさんはこの時、年齢で人を判断していた自分を反省し、日頃の業務においても、若い世代から学ばせていただくという姿勢で臨もうと決めました。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養8月30日(火)「若い人に学ぶ」より

<今日の心がけ>
謙虚な姿勢で業務に臨みましょう