9月4日(日)「礼に始まり礼に終わる」

史上最年少でプロ棋士になるなど、様々な最年少記録を塗り替えている藤井聡太五冠の活躍により、近年は将棋への関心が高まっています。
 将棋では、勝っても勝者は喜びを表しません。投了(とうりょう)になったら、互いに盤をはさんで礼をするのみです。スポーツでも、将棋と同様に喜びの気持ちを抑え、最初と最後にお互いに礼をするというケースもあります。
 昨夏の全国高等学校野球選手権大会で優勝した智弁和歌山高校は、優勝を決めた後、マウンドに集まって歓喜の輪を作らず、すぐに整列しました。

同校の主将は「礼に始まり礼に終わるということで、すべて終わってから喜ぼうと思っていた」と語っており、相手を尊重する姿勢がうかがえます。
 仕事では多くの人と関わる機会がありますが、その際に、相手を尊重し、感謝の気持ちを持って接することで、良好な関係が築けるでしょう。
 最近の自分の行動や言動に相手を尊重する気持ちがあったか、振り返ってみてはいかがでしょうか。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養9月4日(日)「礼に始まり礼に終わる」より

<今日の心がけ>
謙虚な心を大切にしましょう