10月4日(火)「虫の声」
埼玉県熊谷市の「荒川・押切の虫の声」は、環境省が選定した「残したい日本の音風景(おとふうけい)100選」の一つです。
八月下旬から十月上旬の夕方以降にスズムシ、キリギリスなどの鳴き声が楽しめます。そのほかにも、大阪府大阪市の「淀川河川敷のマツムシ」や、宮城県仙台市の「宮城野スズムシ」などが音風景100選に登録されています。
また、文部省唱歌(もんぶしょうしょうか)の「虫のこえ」の歌詞に「秋の夜長をなきとおす おお面白い虫のこえ」とあるように、過ごしやすくなる秋の夜長には虫の鳴く声が一層心地よさを増しています。
そういった虫の鳴き声も、海外の人には単なる「音」にしか聞こえないとされています。実際、日本語で使われる蝉の「ミーンミーン」などのような虫の声を表す擬声語(ぎせいご)は、言語学的にも珍しい存在のようです。
虫の鳴き声を風情と感じられるのは日本人特有だといわれます。大自然や四季に興味関心を持ち、虫の声に耳を澄ませてみてはいかがでしょうか。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養10月4日(火)「虫の声」より
<今日の心がけ>
自然の音に親しみましょう