10月15日(土)「駅の窓口」

いつもインターネットで出張の切符手配をするAさんですが、今回の出張は三泊四日で複雑な乗り継ぎをするため、駅の窓口で手配をすることにしました。
 最寄り駅に行くと、営業している窓口は一ヶ所だけでした。しかし、Aさんの前で切符を注文している男性は一人だけだったので、<すぐに順番がくるはずだ>と安心して並ぶことにしました。
 ところが、十分以上経過しても、Aさんの前の男性の手続きが終わりません。いつの間にか、Aさんの後ろに待つ人は五人以上に増えていました。窓口の様子を見ると、職員が対応に苦慮して出たり入ったりしているのです。
 <遅いなぁ。いつまでかかるのかな>とAさんはあせりを感じ始めました。すると、そんな気配を察したのか切符を注文していた男性が、「皆さん、お待たせしてすみません」と並んでいるAさんたちに会釈したのです。
 その一言で、Aさんの心がすっと穏やかになるのを感じました。周囲の人に配慮ができる男性の姿勢から、大切なことを学んだAさんでした。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養10月15日(土)「駅の窓口」より

<今日の心がけ>
周囲への配慮をしましょう