10月21日(金)「想いを深める」

本誌『職場の教養』は、朝礼用のテキストとして誕生しました。読み物としてだけではなく、朝礼の中では感想を発表することを推奨しています。
 その意義と効用は、第一に、文章の内容について感じたことを、適切かつ端的に言語化することでコミュニケーション能力が高まる点にあります。
 第二に、感想を聴き合うことで相互理解を深めるという点があげられます。同僚の考えを聴くことで、お互いの人となりを分かり合える場になることでしょう。
 第三に、人前でしっかりと自分の思いを語ることにより、胆力が養われます。
緊張しながらでも感想を発表することで物怖じ(ものおじ)しない度胸が培われるのです。
 感想発表には、このような意義と効用があげられますが、最も重要なことは、語るより先に、読み手である自分が何をどのように感じたかという点にもあります。
 文章の解釈は人それぞれです。文章の内容をヒントに読者一人ひとりの考えが深まり、感性が豊かになることが、感想発表の重要な意義だと言えるでしょう。
 自らの感性を磨き、日々の仕事に活かしていきましょう。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養10月21日(金)「想いを深める」より

<今日の心がけ>
豊かな感性を養いましょう