11月8日(火)「気づく人」

Yさんの同僚のKさんは、何事にもよく気づきます。
 例えば、Yさんが髪を切れば「髪型素敵ね」と声をかけてくれたり、疲れている時には「体調が悪そうだけど大丈夫?」と気遣ってくれたりします。そんなKさんに周囲の変化に気づく秘訣を聞くと、よく観察することだと答えました。
 Kさんは、出社をするとまずは職場を見渡し、人に挨拶をする時には、相手の表情をよく見て、心の状態を測るというのです。
 「目移りする」や「目を奪われる」など、目は心と同じ意味で使われることがしばしばあります。周囲をじっくり観察することは、周囲に心を向けることであり、それは気づきを促すことになるのでしょう。
 「ハインリッヒの法則」で言われるように、大きな事故の前には、軽微な問題や些細な変化があるはずです。その違和感に気づくには、日常をしっかり捉えておかなければ、変化も分かりません。
 変わりなく見える、日常の些細な変化に気づける観察力を養いたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養11月8日(火)「気づく人」より

<今日の心がけ>
周囲に配慮の目を向けましょう