11月14日(月)「意向の伝達」

ある役職の立場の人にしか頼めない重要な業務を担当させる際には、「なぜあたたに頼むのか」ということを明確に伝えることが必要です。
 ある日、C社長は主要な取引先への訪問をB部長に命じました。この時、B部長を指名した意向を伝えず、訪問日時と先方の担当者名だけを伝えました。
 しかし、B部長は、製品や製造過程の説明能力に長けたA課長に行かせたのです。
 C社長は取引先と絆を強くするため、新たに取締役に就任したB部長に「挨拶に出向いて欲しい」と、はっきり意向を伝えなかったことを後悔しました。
 業務を依頼する際、ただ状況を説明するだけでなく「誰に何をしてほしい」とはっきり伝えることで、お互いの意思疎通が図れるのです。
 はっきりと意向を伝えることは命じる側の責任ともいえます。もちろん、頼まれた側も「私に何を求めているか」を遠慮なく問うことも大切です。
 役に徹し、社内での以心伝心の関係を築くことを目指していきたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養11月14日(月)「意向の伝達」より

<今日の心がけ>
意向を明確に伝えましょう