11月17日(木)「道具を大切に」

オリンピックのハンマー投げで、2回メダルを獲得した室伏広治氏は、練習が終わると自分のハンマーを磨くことを日課としていました。
 室伏氏はハンマーを磨き始めたことが、大きな記録を作り出した要因の1つであると著書の中で述べています。以前は汚れや泥を簡単に落とす程度でしたが、たわしで磨き、洗剤を使用するなど、より時間をかけるようになりました。
 その際、室伏氏は、どの磨き方がハンマーにとって1番気持ち良いのかを考えていたそうです。そして無心で集中して磨くことで、ハンマーと一心同体となり、自分の感覚も磨かれ、パフォーマンスも向上したと語っています。
 仕事においても、道具を大切にし、物の気持ちになってていねいに扱うことは、感覚や感性を磨くことにつながるといえるでしょう。
 後始末をていねいに行ない、物を大切に扱うことは、物への愛着を育み、環境を整えるだけではなく、自分自身を大切にすることにもつながるのではないでしょうか。そこから良いアイデアが生まれるのかもしれません。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養十一月17日(木)「道具を大切に」より

<今日の心がけ>
後始末に心を込めましょう