12月11日(日)「語彙力(ごいりょく)」

明治大学文学部教授の齊藤孝(さいとうたかし)氏は著書『語彙力こそが教養である』の中で「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」と述べています。
 たとえば「みる」という言葉は、ほとんどの人が一日に一回は使うのではないでしょうか。その「みる」にはどのような莞爾をあてることができるでしょうか。

『広辞苑(こうじえん)』には、見学の「見る」、視察の「視る」、観察の「観る」、診察の「診る」、看護の「看る」という字が掲載されています。
 「見る」と「視る」の違いは「広く一般には『見(み)』。『視(み)』はまっすぐに目を向けている、また注意してみる場合」と記されています。
 同じ「みる」でも、あてられる漢字によって、場面やその見方、深さなどが異なります。また、この「みる」を使い分けることができるということは、自分自身が多種多様なものの見方を備えているということもできるでしょう。

語彙を増やすには、まずは調べてみることです。知らない言葉に出合ったら、まず辞書を引いてみてはいかがでしょうか。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月11日(日)「語彙力」より

<今日の心がけ>
言葉を調べてみましょう