12月17日(土)「親身になって」

相手のためにと親身になって動くと、結果として様々な形で自分に返ってくることがあります。
 Aさんは鍼灸治療院を営んでいます。Aさんが治療院を開業した当初は、定期的に継続して通院してもらうことが利用者の健康維持につながり、治療院の経営状況も良くなると考えていました。
 しかしある時、Aさんはより少ない来院回数で症状が良くなる施術方法が、身体的にも経済的にも利用者のためになると思い立ち、方針を転換しました。
 それからは施術方法の改善を図ると共に、利用者が何度も治療院に来なくても済むよう、自宅でできる体操等をアドバイスするようになったのです。
 すると、お客様本意で親身になって施術する姿勢が評判となり、口コミによって新たな利用者が増え、インターネット上での良い書き込みも拡がり、Aさんも多忙ながらも充実した日々を送っています。
 相手の立場に立った上で、日々業務に勤しみたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月17日(土)「親身になって」より

<今日の心がけ>
相手の立場に立って業務に励みましょう