12月20日(火)「もみの木」

デンマークの詩人・作家であるハンス・クリスチャン・アンデルセンによる文学童話『もみの木』は、私達に大切な人生の教訓を教えてくれます。
 物語の主人公は、町はずれの森に立つ一本の小さいもみの木です。周りの木々を見ては、いつも<早く大きくなりたい>と夢見ていました。
 自分の頭の野ウサギが軽々と飛び越えては悔しがり、切り倒されて出荷されていく木を見ては羨んでいました。「若い今を楽しみなさい」とお日様や風にいくら諭されても、もみの木は素直に受け入れることはできなかったのです。
 ある日、念願だったクルスマスツリーとして立派な家に飾られました。しかし<明日はもっと・・・>と未来を想像したり、過去を悔やんだりしていました。そのまま最後に燃やされてしまうのです。
 未来を夢見たり、過去を省みることも大切ですが、「今」を見失ってしまうと、もみの木のようにないものねだりになってしまいます。
 「今」を大切に、地に足をつけて行動していきたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月20日(火)「もみの木」より

<今日の心がけ>
今を大切にしましょう