12月23日(金)「蝸牛角上の争い」

「蝸牛」はカタツムリのことで、「角上」とはカタツムリの角の上を指します。
 中国の古典『荘子(そうじ)』の寓話が出典とされている言葉ですが、カタツムリの左の角に国を持つ触氏(しょくし)と右の角に国を持つ蛮氏(ばんし)が、領土争いをしたという内容で、つまらないことに拘り、争うことのたとえとして使われています。


 ところで、職場は様々な価値観を持つ人の集まりであり、物事の判断も一様ではありません。そのような中においては、好き嫌いの感情が渦巻き、ときにはその感情が言葉や態度に出てしまうこともあるかもしれません。
 そうすると、それこそつまらないことにも反対し、口論に発展することもあるでしょう。口論の真の原因は、意見の食い違いなどではなく、人間関係のもつれにあったということが少なくないのではないでしょうか。
 職場は仕事をするところです。人間関係の感情のもつれから、業務に支障をきたすようなことは避けなければなりません。
 個人的感情は一旦横に置く。このような心の余裕を持ち合わせたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月23日(金)「蝸牛角上の争い」より

<今日の心がけ>
冷静さを保って仕事に臨みましょう