1月11日(水)「鏡開き」

正月飾りや初詣などの伝統行事には、様々な意味が込められています。
 Yさんが家族で鏡開きを行なった時のことです。幼稚園に通う息子から「どうして、お餅なのに鏡って言うの」と問われ、答えに窮してしまいました。
 書籍やインターネットで調べると、鏡餅は銅鏡(どうきょう)と呼ばれていた丸い鏡に由来することがわかりました。古来、銅鏡は神様が宿るとされており、正月には歳神様(としがみさま)の依り代(よりしろ)として鏡を模した丸いお餅を飾るというのです。
 さらに調べていくと、鏡餅の一般的な飾りである四方紅(しほうべに)や御幣(ごへい)、裏白(うらじろ)や橙(だいだい)など、それぞれに意味があることもわかりました。
 それまで、漠然と行事や慣習を受け入れてきたYさん。形式に込められた意味を知ってからは、さらに心を込めて行事に参加するようになったといいます。

伝統行事には、それぞれ由来や大切な意味があります。そこには様々な先人たちの歴史や知恵、思いが込められているのです。伝統行事をはじめとした、古来のしきたりを大切にしながら、その思いに触れたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養1月11日(水)「鏡開き」より

<今日の心がけ>
伝統行事を大切にしましょう