1月13日(金)「愛の本質」

挨拶の意識を変えるだけで、相手との関係性が良くなることがあります。
 会社員のCさんは、新入社員時代に受けた研修をきっかけに、挨拶を大切にするようになりました。その時、講師から次のようなことを言われたのです。
 「挨拶は相手を大切に思う、見えない『心を、見える『形』に表したものです。美しい挨拶によって人と人とのつながりが強くなります。よって美しい挨拶は愛の行為になるのです」。この言葉は、Cさんの心に響きました。

漢文学者の白川静(しらかわしずか)氏は、愛の字源(じげん)は、「後ろを振り返って立つ人の姿に心を添えた文字」であると言います。愛おしい人と離れるとき、後ろ髪をひかれ、つい振り返ってしまいます。つまり愛の本質は結びつくことにあると述べています。
 愛が失せてしまうと、相手を意識することはありません。故に愛の反対は憎しみではなく、つながりの意識がないことから無関心ととらえることもできます。
 毎日の挨拶だからこそ大切にしているCさん。その挨拶は相手の心に届き、同僚からもお客様からも信頼され、良好な人間関係を築いています。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養1月13日(金)「愛の本質」より

<今日の心がけ>
美しい挨拶をしましょう