1月17日(火)「何かをしながら」

 何事においても心を込めて対応するか否かで、相手から受ける印象が変わることがあります。
 たとえば、母親が我が子を呼んだ際、子供がゲームをしながら「はーい」と返事をしたとします。この場合、「返事」をするという意味からすれば、母親の働きかけに対して応えていることになるでしょう。
 しかし、心から相手に向かって応えているかというと、そうではないでしょう。
なぜなら子供の心はゲームに向いていて、生返事になっているからです。
 同じように、人は何かをしながら、つい反射的に返事をしてしまうことがあります。返事をしたから「よし」とするのではなく、真摯に相手と向き合うことで、初めて相手の働きかけに応えたことになります。
 これは「返事」だけに限りません。日常生活や業務をふり返ると、何かをしながら行なっていることがあるでしょう。
 何事も、真心を込めてていねいに行ないたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養1月17日(火)「何かをしながら」より

<今日の心がけ>
真心を込めた行動を心がけましょう