1月31日(火)「喉元過ぎれば」

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあります。その意味は故事ことわざ辞典によると、どんなに熱い物を飲んでも、喉のあたりを過ぎてしまうと、熱かったことなどすっかりと忘れてしまうという意味です。
 また、苦境が過ぎ去れば、その時の苦しさを忘れてしまうことや、支援してもらっても苦しい時を過ぎると、その恩義を忘れてしまうという場合にも用いられます。

 受けた恩を忘れると、感恩(かんおん)・感謝から報恩(ほうおん)の働きへと移行する感性が薄れ、人間関係にも影響が出てくるかもしれません。
 しかし、ことわざにもあるように人は辛い時にしてもらったことでも、時が経つと忘れてしまいがちです。そのため、多くの人から受けた恩を忘れず、<いつかその恩を返せたら>と心の中に感謝の念を抱き続ける必要があるでしょう。
 今年も家族や同僚に対して、些細なことにも「ありがとう」と言葉にして、感謝の心を磨いていきましょう。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養1月31日(火曜)「喉元過ぎれば」より

<今日の心がけ>
「ありがとう」と言いましょう